トマス・ハリス原作「レッド・ドラゴン(Red Dragon)」は、頭脳明晰だが、犯罪においては冷酷非道、残虐この上ないハンニバル・レクター博士が主人公のお話しです。
レッド・ドラゴン……赤い龍。
赤い龍に関する記述は、「ヨハネの黙示録・第12章」に出てきます。
「天に現れた大きな赤い龍は、七つの頭と十の角があり、その頭には七つの冠をかぶっていた。その尾で、天の星の三分の一を掃き寄せ、地上に投げ落としてしまった。龍は、子を産もうとしている女の前に立ち、生まれてくる子を餌食にしようと待ち構えていた」
怖いですね。
この記述が元になり、西洋圏の国では、龍は通常、悪者扱いです。
悪の象徴であり、邪悪な生き物。
中世では、七つの大罪の一つの「憤怒」を象徴する生き物としても扱われています。
こうした土台があるからこそ、龍と戦い、退治する勇者が人々から敬愛される描写があるのも大いに頷けます。
一方、中国などのアジア圏の国では、龍は非常に縁起が良い空想上の生き物として浸透しています。
中国では昔から、龍が皇帝の象徴ですし、日本でも、空想上の生き物である龍が、実在する動物の十二支の中になぜか混じっていますよね。
特別扱いです。
昔、インドから中国に仏教が伝播された際、天気を制御する力を持つインドの神様が、中国では「龍神」という姿になって伝わりました。
天候を操ることができ、地上における降雨や干ばつも思いのままにできる神様なので、龍は水の神様として崇められているのです。
天候と水の支配者としての龍は、降雨、台風、洪水を制御できる強大な力を宿しており、人々から畏怖の念と共に敬われているのです。
さて、西洋圏とアジア圏とでこれほど違う印象を持たれている龍ですが、「龍と戦う夢」の解釈はどうなのか見ていきましょう。
龍と戦う夢
龍と戦う夢には、いくつかの解釈が考えられます。
自我の目覚め
肉体的にも精神的にも成長に目覚め、親からの自立心が芽生え始めた青年期に見やすい夢とされます。
夢の中で戦っている龍は、あなたの自立心を妨げようとしているとあなたが思っている人(例えば親)の象徴です。
その人への反発心が夢になってあらわれています。
強い精神力と熱意、または目的意識の象徴
強大な力を持つ龍は、あなたが熱意を持って取り組んでいる事や目標、または、越えなければならない難関などを暗示しています。
夢の中で果敢に龍に挑んでいくあなたは、現実世界で今まさに何かと戦っている姿と重なります。
龍との戦いに勝利した夢は、見事に困難を跳ね除け、大きな成功を手にすることができる暗示です。
体も心も活力に満ち溢れています。
龍との戦いに敗北した夢は、現実世界での挫折や困難、そこからの逃避、また、問題を解決するにはまだ時間がかかることを暗示しています。
龍との戦いに苦戦している夢は、進退窮まり動けないでいる。
現実世界でも、試行錯誤をしながら苦悩している状態を暗示しています。
補足
龍を切る夢、射る夢
強大な力を持つ龍に傷を負わせることができたなら、どんな困難も乗り切れる気概を持っていることを暗示します。
困難を乗り切った末に大きな財産を手にすることができる、という意味もあります。
弱った龍を退治する夢
失業や挫折を味わうなど、運勢が下がる暗示です。
まとめ
アジア圏の国においても、神と崇めている龍と戦う夢なのに、なぜか運気上昇に繋がることがわかりました。
強大な龍に戦いを挑むだけの情熱や覇気があるかどうかを、夢の中で試されているのかもしれません。
夢の世界でも情熱や覇気を持つ者だけが、現実世界においても勝者になれる、ということを夢占いが教えてくれているのです。
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